クリエイティブに、プライドを。

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新茶の季節

同じ商店街に古くからあるお茶屋さんがある。新潟でお世話になった方へいつもこちらのお茶屋さんの新茶を送らせてもらっている。ちなみに新潟では平均的なお茶が「ほうじ茶」と私は認識している。だから静岡の「煎茶」はなかなか入手できないそうだ。さらにちなむと山口県は「玄米茶」が主流。私の母が青春時代を山口県小野田市で過ごし、その自分史ドラマを作る際に訪れたら、どこへ行っても出てくるお茶は「玄米茶」だった。そこで過去を振り返り、幼少期の拙宅では毎日「玄米茶」だったわけが分かったものである。当時は「玄米茶=日本の緑茶」と勘違いしていたものだ。子供の世界観とは親が作るといっても過言ではない。さらに両親が西日本の人だったので納豆もただの1度も食卓に並んだことはなかった!

私の持論で「お茶と葬式の仕方には、その地域の文化がある。」というものがある。特にお葬式は同じ静岡県内でも少し土地が変われば、まったく違う。山梨県に入ればもっと変わる!どの手法がオーソドックスなのか全くわからなくなる。ある時島田市のお通夜に行った時、すでにご遺体は焼かれお骨状態だった。「お通夜でお骨」は私のそれまでの「常識」では考えられなかったが、島田市では「常識」なんだと後から聞いた。日本は狭いようで、実は広い。柔軟に生きていきたい。

急須でいただく新茶は格別である。よく急須は洗うのが面倒だから・・・という人がいるが、コーヒーを豆をひいて飲むことを考えれば、同じだと思う。お茶とコーヒーだとお茶の方が回数が多い気もするが・・・。数十年続いたお茶屋さんが店を閉めると聞いた。お隣なんでとてもさみしい。理由としては年齢と隣の大型スーパーの影響だと聞いた。私にどうこうできる問題ではないが、自分もお茶屋さんのような年齢まで元気に仕事できるように見習うようにしたいと決意した。