ピアニスト小林海都君の名刺をデザインした。
デザイナーは、稲森弘樹氏。
いつものとおり私が企画・構成したネタを
料理人ヒロキ君に差し出す。
待つこと数日・・・よい匂いがしてくる。
ふたを開けると、数通りのテスト料理。
ヒロキ君の味付けがいつも嬉しい。
それにさらに注文を付けること、数点。
私が大好きなプロセスだ。
こうして出来上がった料理を小林君に送る。
ここでまた新たな注文が入る。
それを完全に理解した上で、さらに料理にスパイスを加える。
ネタから、仕込み、調理、スパイスを全て「大調和」できた時の達成感は、何物にも替えがたい喜びだ。
ちなみに裏面には私の意向が強くにじんでいる。
中央には「第20回リーズ国際ピアノコンクールで第2位と室内楽賞を獲得した」という文章。
英語面を見る人=海外の音楽関係者には積極的にPRしてほしいという思い。
最終形を小林君にメールした。
一瞬彼の笑顔が見られた気がした。
名刺はその人の顔に相当するもの。
大変やりがいのある制作だ。